skrbmdl’s blog

日常生活で感じた事を綴ります。

介護の現場。

いつものように夕方になると不穏になる方が、

「教えて下さい。」と車椅子を使っているにも関わらず、立ち上がってそろりそろりとスタッフの方に歩いてくる。

いつ転ぶかもわからない状態なのに私達はひやひやしながら

「止まって。車椅子はどうしたの?とにかく座って。」と声かけをする。

今日はその方が、「家へ行ってお金をとってきます。」と言って立ち上がる。

何度となく繰り返す。

その内夜勤者が、

「あんたはここより(有料老人ホーム)グループフォームへ行った方が良いよ。」と。

内心そんなこと言っても理解出来るわけないよと思いながらも黙って聞いていた。

もう1人、105歳になられる方が夕食の時からずっと歌(若い時に詩吟をされていた)を歌って良く通る声がフロアに響く。

その方にも夜勤者は「うるさいな、だまってるさ。」と。

やっと就寝介助が終わって私と夜勤者だけになった時、

「こっちが壊れてしまいそうだわ、もう限界だ。鬱病の薬、いつも持って来てるよ。」

「なんで?理性が働かなくなるの?」と聞いてみた。

「理性と言うより、疲れてしまう。」と。

人それぞれだが相手は認知症の方、割り切って対応しようよ。

もう1人15時おやつの時間を過ぎた頃から

「トイレに行きたい。」と何度も言われるのでトイレ介助を済ませた。

5分も経たないうちに又「トイレに行きたい。」と言う。

「さっき行ってきたよ。」と答えても耳に入って無い。

「お姉さん、トイレに行きたい。」と叫ぶ。

負けずに私も「20分位しないとおしっこが貯まらないからもう少し後でね。」と

やり返すと、周りの方が分かっているのかわかって無いのか知らないが私達のやり取りがおかしくて笑う。

それでも20分経ってトイレ介助をすると

「ありがとね。助かったよ。」と言う言葉が帰ってくる。

「ハイね。良かったね。」と答える。

言葉ひとつで自分の気持も楽になると思うけどなー。