昼食後居室に帰られ昼寝をされる。
30分も寝たかな。
フロアに車椅子自走で出てきてスタッフを見付け
「おい、お昼ご飯はまだ?」と
「さっき食べたでしょ」
「食べちゃいんよ」
「みんなと一緒に食べたよ」
「そうか、この次おやつになるからもう少し待っててね」
「お昼ご飯くれないだか、朝も食べちゃいんし昨日から何も食べてない」
そう来たかと思いながらそばにいた利用者さんに
「お昼ご飯たべたよね」と声掛けをすると
「一緒に食べたよ、私の向かいで丁寧に食べてたじゃん」
「そうかや?わたしゃ食べてないよ」と
夕ご飯のあと帰宅願望が頭を出す。
忙しく動きまわるスタッフをめがけて車椅子自走
「おい、聞いてや。わたしゃ今日帰ることになってたがどうなった?」
「家族に連絡入れてあるから明日だよ今夜は泊まっていってね」
「明日、明日帰れるだね」居室に向かわれる。5分もしないうちに
「ねえ、お願いがあるだけん家へ電話してや」
「事務所の人は帰ったから明日ね」
「迎えに来てもらいたいで電話いれてや」
「電話入れてあるよ、明日迎えに来てくれるように言ってあるよ」
「何時にくる?」
「時間は家族の来られる時だよ。もう寝てねここ掃除するから」
居室に向かわれる。
居室に入る前にUターン
「また来たよ。帰りたいで家に電話してや」
「また来た」って言ったね、覚えてるんだスタッフ同士顔を見合わせた。
「あんまり何度も掃除の邪魔するなら迎えに来なくていいって電話するよ。もう寝て下さい」と居室の方に車椅子を向けた。
素直に居室に入られそれ以後は3~4時間は出てこなかったと夜勤者からきいた。
今年101歳を迎えられる元気な女性です。