「続かないんだ 父さん。」
「全てが途切れてしまう つながらない。」
「いったい何が?」
「記憶がだよ 人生も終わりだ。おぼえていられないんだ。」
「覚えていなくていいよ。誰かがおぼていてくれる。」
海外ドラマ「刑亊ヴォランダ―」の最後の場面の会話です。
自分の病気と向き合う人に、少なからず安堵の気持ちを与えたような気がする。
夕食の後「私バカになっちゃった。明日の朝は何時に集合すればいいですか?」
「ここでいいですか?ここに集まればいいですね。分かりました。」
5分もするとまた同じ事の繰り返し。
不安でいっぱいになるんでしょうね。安心して休んで頂こうと思い
「大丈夫ですよ起こしに行きますので。」と答えるのですが
「時間は何時ですか?」
「時間は決まっていないので起こしに来ますよ。」
「そうですか、分かりました。お願いします。」
5分もするとまた同じ事の繰り返し。
どういう言葉が安心を与えるのかとそのたびに頭を悩ます。