有料老人ホームの利用者さんの中にはアルコールをたしなまれる方もいらっしゃる。
本人が要求しなければ提供しない。(一日コップ一杯程度)
昨日は皆さんと夕食を一緒に召し上がられたのでお酒の事は忘れていたようだ。
この方は「誰が俺の世話をしてくれるんだ」と居室から何度も(夕食後)出てこられる。ベッドに寝かせ布団をかけて「お休み」と居室を後にするのだが起きてこられる。
ところが昨日はみんなと一緒に食事をされ(お酒無し)暫く自席に座られていた。
夜勤者が就寝介助してだんだん起きてる人が数人になったので
口腔介助をして居室までお連れしトイレ介助を済ませベッドに横になって頂いた。
居室を後にするとき
「お休みね、またあした。」と声をかけた。(今までは”お休み”だけだった)
不思議なことにその日は私が仕事を終える時間まで一度も出てこられなかった。
今日は別の階で転寝をして目が覚めると
「ご飯はまだ?」
「一緒に食べたよ」
「わたしゃ食べてない」
時には
「ねぇ、明日迎えに来てくれるよう電話してや」
「もう夜だから明日ね」
「明日必ず電話してよ」
こんな会話が何度も繰り返される方が
今夜は「水筒をくれるかや?」と
「さっき持ってたよ」
「入れ替えてくれるかや」
新しいお茶を入れ
「お休み。また明日ね」と居室に行く時声かけた。
不思議、出てこない。
そ~と居室を覗くとベッドで休んでいる。
夜勤者に
「魔法の言葉を見つけたよ。”お休み”だけじゃなくて”明日ね”ってつけると良いみたい」
「”明日ね”分かったやってみるよ」と。
毎日、認知症の方の対応でいろんなやり方方法を試行錯誤中。